こちらをご覧になっている方の中には、なぜ相続税という税があるのかという疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと存じます。生存中に所得税や消費税で毎年納税してきているのに、その残りの財産に税をかけるのは一体どういうわけなのか?という疑問です。
これにはいろいろ考え方がありますが、その一つに「富の再分配」という考え方があります。財産がそのまま次の世代に引き継がれると、裕福な人はますます裕福になり貧富の差が大きくなってしまうことになります。そこでその財産の一部を税金として納めてもらい、社会に還元し少しでも国民の間の経済格差をなくしていこうという考え方です。
相続税に限らず税というと取られるというイメージもありますが、税は国の財政を通して国民みんなの役に立つようにと考えられているのですね。(川路記)